ポーカー

ポーカー

日本でも人気の出てきたテキサスホールデムポーカー。現在、ポーカーといえば、このテキサスホールデムが主流です。このポーカーは通常、プレイヤー同士の対戦となるため、スキルや戦略で勝利することができる数少ないカジノゲームの一つです。

相手の手を読み、どんな戦略を使うかによって、たとえ良くないハンドでも勝つ事のできる、まさしくポーカーフェイスでハッタリ(ブラフ)の効くゲームと言えます。

まずはポーカーハンド(役)を覚えよう

ポーカーを始めるには、まずポーカーハンドを覚える必要があります。
ロイヤル(ストレート)フラッシュが一番強いハンドで、順に弱くなっていきます。一番弱い役がワンペアとなります。

同一の役が出来た場合の強弱

二人のプレイヤーが同一の役を作った場合、以下のようにしてハンドの強弱を決める。カードの強さは、A>K>Q>J>10>...>2となる。

  • まずハンドの「主要部」(ワンペアならペアになっているカード、ツーペアなら大きい方のペア、スリーカードなら三枚組になっているカード)のランクの大小を比較する。
  • それが同じなら、キッカー(残ったカード)のうち最も高いランクのカードを比較する。
  • これらが全て同じ場合には、引き分けとみなされる。

引き分けになった場合は、賭けられたチップを引き分けて同着一位になったプレイヤー達で等分する。ただし、そのときに利用されているチップ単位で割れない端数が存在する場合は、当該端数については、最初にアクションを起こすべき人間(これを「ポジションの悪い人」と表現する)に与えられるというルールが一般的である。

テキサスホールデムポーカーのルール

まず覚えておくことは、テキサスホールデムでは一旦ゲームが始まると、新たにチップを購入したり、プレイヤー間でチップの貸し借りはできません。

ベットするチャンスは4回以上、その都度、賭け金もアップ。ゲームを続けるか、降りるか、選択はあなた次第です。最終的に残ったプレイヤーが賭け金総取りとなるので賞金は大きいのです。

ゲーム開始の際は、「親」となる【ボタン/DELLER】を決めます。プレイヤーはそれぞれカードを一枚引き、一番強いカードを引いた人がボタンとなり【DELLER】の目印がテーブルに置かれます。

1)プリフロップ

ボタンの左隣がSB(スモールブラインド)、さらにSBの左隣がBB(ビッグブラインド)となります。そして各プレイヤーに2枚のカードが配られます。SBから時計回りにカードが配られた後、BBはそのテーブルで決められた最低ベット額を、SBは最低ベット額の半分の額を強制的にベットしなければなりません。

そしてUTG(アンダー・ザ・ガン)と呼ばれる、BBの左隣のポジションのプレイヤーは、BBのベット額でコール(ゲームを続ける)するかどうかを決めます。この時点では、配られた2枚のカード【ホールカード】だけで決断しなければなりません。

フォールド(降りる)するか、コールしてBBと同じ額をベットしてゲームを続けるか、もしくはレイズ(ベット額をあげる)することができます。SBとBBがすでにベットを置いているので、プリフロップではチェック(パスすること。他のプレイヤーがどうアクションするか、の様子見をすること)は使えません。チェックは、そのラウンドで誰もベットを置いていない時にのみ使えます。誰かがレイズした場合、次のプレイヤーはそのレイズの額でコールするかフォールドするかを決めなければなりません。

ボタンまでゲーム続行か否かの選択が終わると、強制ベットであるSBとBBにゲームを続けるか否かの選択が与えられます。このプリフロップの最後にSBとBBに与えられたアクションをオプションと呼びます。

この時、他のプレイヤーがレイズしている場合、SBはフォールド、コール、またはレイズを選択します。そして同じくBBも、レイズ、フォールド、コールするかを決めます。オプションでSBまたはBBがレイズした場合、他のプレイヤーもそのレイズ額でコール、レイズ、またはフォールドするかを決めます。

次のステージに進むためには、ゲームを続行するプレイヤー全員が同じベット額でないといけないのです。皆が同じベット額になったところで次のステージに進み、これまでの全員のベット(フォールドした者も含む)はポットに集められます。

2)フロップ

フロップではテーブルの中央に3枚のカードが表向きに開かれます。この中央に開かれたカードは皆が使う共通カードで、コミュニティカードと呼ばれます。

この時点で、手持ちの2枚のカード、中央のコミュニティカード3枚を合わせた5枚でどんな役が作れたか、そしてこの後どんな役を作ることができるかの可能性を見ます。

SBから再び、コール、フォールド、レイズを決めます。コールする場合は再度ベットを置かなければなりません。そのベット額に対して、残りのプレイヤーはコールするか、フォールドするか、レイズするかを決めます。ここで強気の人は良いハンドを持っている可能性が高いですが、他のプレイヤーをフォールドさせる作戦という可能性もあります。この心理戦がポーカーの醍醐味でもあるのです。

ここですでに役ができていれば、この後、さらに良いハンドになる可能性もありますが、他のプレイヤーのハンドも考慮しましょう。時にはハイカード(役なし)で終わることもあります。それでも他のプレイヤーが皆フォールドすれば、勝つこともできるという面白さがあります。テキサスホールデムは、駆け引きも重要なゲームなのです。因みに、フォールドしたプレイヤーのハンドは最後まで公開されません。

もしフロップでSBがチェックしたとします。チェックをして次のプレイヤーのアクションをうかがう、ということですが、数人が続けてチェックで回し、あるプレイヤーがベットを置いたとすると、他のプレイヤーはこのベットに対してコールして続けるか、フォールドするか、はたまたレイズで上乗せするかの判断をします。このプロセスをプリフロップと同じく、皆のベット額が揃うまで続けます。仮に全員がチェックで回したとすれば、ベットなしで次のステージに進みます。

コールがあり、2人以上のプレイヤーが残っている場合、これまでの皆のベットはポットに追加され、次のラウンドへ進みます。

残ったプレイヤー全員がオールインしたとすると、この時点でショウダウン(ハンドの公開)となり、コミュニティカードが5枚全て開かれ勝敗を見ます。

3)ターン

コミュニティカードに4枚目の共通カードが表向きに開かれます。プロセスはフロップと同様、皆チェックで回すか、もしくは皆のベット額が揃うまで各プレイヤーに回ります。

オールイン対決となると、ショウダウンとなり、コミュニティカードが5枚全て開かれ勝敗を見ます。

4)リバー

コミュニティカードに最後となる5枚目のカードが表向きに開かれます。ターンと同じく、チェック、コール、フォールド、レイズを皆のベット額が揃うまで各プレイヤーに回ります。

もしプレイ中にベットが跳ね上がり、同じ額をベットできないがゲームを降りたくない、という場合は【オールイン/全額勝負】としてみなされ、ショウダウンまでゲームを続ることができます。

例えば、誰かがオールインをしたとして、あなたもいいハンドを持っていて勝負したいが、オールインしたプレイヤーと同額のチップを持ってない、などという場合、あなたがその時点で持っているチップを全て賭けて、オールインが可能です。その場合、ベット額は揃っておらず、先にオールインしたプレイヤーには不利となってしまうので、【サイドポット】が置かれます。

サイドポットとは、例えば、プレイヤーAが$100でオールインしたとします。あなたは$50しか残っていません。ですがフォールドしたくはないので$50でオールインできます。次のプレイヤーBも全チップ$150でオールイン。この様な場合、一番少額のあなたの$50と、プレイヤーAとBの$50ずつがポットに入ります。最高額$150でオールインしたプレイヤーBは、他に同額でオールイン出来るプレイヤーがいないので、$100でオールインのプレイヤーAと同額でオールインすることしかできず、$50は返却されます。そしてプレイヤーAとBの、残りの$50ずつは、サイドポットに入ります。

この結果、あなたが勝利した場合はポットの中のベット額はあなたのものとなります。ですが、サイドポットの中のベットは、プレイヤーAとB間でより強いハンドを持つ方が獲得できます。プレイヤーAかBのどちらかが勝利した場合は、ポットもサイドポットも両取りすることができます。

1ラウンドが終わると、ボタン、SB、BB共に左へ一つずつ移動します。ボタンはプレイヤー全員のアクションを見た後、最後にアクションが起こせるので一番有利なポジションです。

覚えておきたいテキサスホールデムの基本用語

テキサスホームデムをプレイするにあたって、最低限覚えておいてほしい基本用語をまとめました。

コール

その場に賭けられている金額と同額のチップをベットすること。

チェック

掛け金を賭けずに次のプレイヤーに順番を回すこと。

フォールド

ディーラーにカードを返却しゲームを降りること。フォールドした時点でプレイヤーの負けが確定され、プレイヤーがそれまで賭けていた金額は全て失われます。

ベット

場にチップを賭けること。賭けるチップの額は同時に発生する必要があります。

ミニマムベット

ゲームに参加するために必要な最低ラインの金額。これまで説明したゲームのルールを適用するなら、SBが1ドル、BBが2ドルとなりますので、ミニマムベット2ドル以上の金額を賭けなければゲームを行うことができません。

レイズ

その場にかけられている金額にさらにチップを上乗せすること。このとき、上乗せしたチップ学も同時に発生し周囲に伝える必要があります。

ミニマムデイズ

場に出ているチップを上乗せする際のレイズ学の最低額。

誰かのベッド金額に対してレイズをする場合は、別途額の2倍以上の金額にする必要があります。例(A=2ドルベット→B=4ドルレイズ、A=5ドルベット→B=10ドルレイズ)。レイズに対してリレイズする場合も、同じようにレイズして上乗せされた学の2倍以上の金額を更に上乗せする必要があります。例(A=2ドルベットmigi B=8ドルレイズ(上乗せ6ドル)→C=14ドルリレイズ(上乗せ6ドル))

オールイン

手持ちの前チップをかけて勝負を行うこと。

場にかけられている金額よりも手持ちのチップが少なかった場合は、同額をコールすることはできません。しかし、場のチップより少ないチップでもゲームに参加することができます。これを「オールイン」と呼び、プレイヤーは場に賭けられている金額よりも手持ちのチップが少なかった場合、オールインと宣言することで残った全てのチップを賭けて勝負を行うことができます。ただし、オールインした状態でゲームに勝利した場合、得られる金額は自分が場に出した金額までとなります。

ドロー

場に捨てたカードの枚数分、カードのストックからもらうこと。一般的にはポーカーで行われるアクションとなり、テキサスホームデムの場合はドローのアクションは存在しません。

アンティ

強制ベッドの形式の1つとなり、一般的なポーカーに存在します。カードが各プレイヤーに配られる前に、参加している全てのプレイヤーからゲーム参加料の徴収が行われます。テキサスホームデムでは、全てのプレイヤーにアンティが要求されることはありません。代わりに、SB (スモールブラインド)とBB (ビックブラインド)の「ブラインド」と呼ばれる強制ベッドが発生します。

チョップ

チョップラウンドが全て終了しショーダウンを行った結果、残ったプレイヤーのハンドの強さが全く同じだった場合は、チョップ(引き分け)となります。ポットに溜まった全てのチップは引き分けた人数で等分され、割り切れない場合はポジションの悪いプレイヤー(SBに最も近いプレイヤー)から多めに勝利金額が支払われます。

サイドポット

参加しているプレイヤーの誰かがオールインした場合でも、他のプレイヤーはベッティングアクションを継続することができます。

オールインしたプレイヤーが賭けた金額分までがメインポットに保管されていき、プレイヤーオールイン後、他のプレイヤーがそれ以上の金額をゲームに賭けた場合は、一時的にサイドポットと呼ばれるメインのポットとは別の場所にチップが保管されていきます。

オールインしたプレイヤーがゲームに勝利した場合、メインポットに存在する自分が賭けた金額までのチップが支払われます。サイドポットに保管されているチップは、残ったプレイヤーの中で一番ハンドが強いプレイヤーに支払われます。